1月7日、富沢クロスカントリースキーコース(北海道・旭川市)で第20回全日本障害者クロスカントリースキー競技大会が開かれ、1.0kmから5.0kmのそれぞれの距離を77名(障がいの部、一般の部)の選手がタイムを競った。
当大会は3月9日に韓国で開幕する平昌パラリンピック前の国内最後の大会ということもあり、冬季パラリンピックに5大会出場している新田佳浩ら日本代表候補選手も出場した。
大粒の雪が降り、コンディションの悪い中のレースの中、「パーフェクトな走りではなかった」と話すのはリオパラリンピックでトライアスロンに出場した佐藤圭一(エイベックス)。新田に50秒差をつけ優勝したが、「昨年にトライアスロンの練習中に左半身を怪我をした影響で左半身の動きが悪い」と納得していなかった。「(平昌まで)まずは体の状態を万全にすること。スキーのテクニックを向上させることを取り組んでいきたい」と2ヶ月後に迫る大舞台に向けて準備をしていく。
「勝つつもりで準備はしたが、調子を戻すことができなかった」とバンクーバーパラリンピックで金メダルを獲得した新田佳浩(日立ソリューションズ)は2位の結果を振り返った。昨年の年末に体調を崩し、不本意な結果になったが、「狙うは金メダル2つです」と新田の標準は平昌パラリンピックだ。「4年前より今の自分のほうが間違いなく強い」と自信ある表情で語った新田は「家族からも期待されている」2大会ぶりの頂点に向かって前を向いていた。
=結果一覧=
座位1部男子 5km
1位 森 宏明(明治大学) 東京都 22分29秒*
座位1部女子 2.5km
1位 新田 のんの(北翔大学) 12分39秒*
立位身体1部男子 5km
1位 佐藤 圭一(エイベックス) 15分00秒1*
2位 新田 佳浩(日立ソリューションズ) 15分50秒9*
3位 岩本 啓吾(東京美装) 17分19秒1*
立位身体女子1部 2.5km
1位 阿部 友里香(日立ソリューションズJC) 8分55秒1*
2位 出来島 桃子(新発田市役所) 9分9秒0*
*計算タイム:実走タイムに障がいの程度ごとに設定された係数を掛けたタイム。