第15回日本聴覚障害者陸上競技選手権大会は5月26、27日の2日間、大井ふ頭中央海浜公園 陸上競技場(東京都・品川区)で開催された。昨年のサムスンデフリンピック代表の佐藤麻梨乃(横須賀市陸協)が女子棒高跳で自身の持つ3mの日本ろう記録を5センチ更新し、3m5の日本ろう新記録を樹立した。
圧巻の試合運びであった。2m60からスタートした佐藤は1本目で優勝を決める。続く、2m70、2m80、2m90と4本連続で1本目でクリア。2m95は1本目を失敗したが、2本目でクリア。3m5への挑戦を1本目の跳躍で見事に決め、日本ろう新記録を樹立。佐藤は「社会人一年目の初戦でいいスタートを切ることができてよかったです。5年間自己ベストを出すことができず、悩み苦しんだ時期もありました。たったの5センチですが、喜びはとても大きいです。ここで満足せず、さらに日々の練習に励み、より高みを目指していきます!」と笑顔で語った。