6月10日(大会3日目)、三菱電機ワールドチャレンジカップ2018の決勝戦が行われ、日本はオーストラリアに65-56で勝利し初優勝。3位決定戦はカナダがドイツに56-49で勝利した。
来場者数5137名と会場が大盛り上がりの中、予選リーグと同じスターティング5で始まった対オーストラリアとのファイナル。試合開始早々、村上直広(4.0*)、藤澤潔(2.0)の得点で流れに乗ると、藤本怜央(4.5)が与えられたフリースローの機会を確実に決め、18-14と4点差をつけ第1Q終了。第2Q、村上、鳥海連志(2.5)の得点と藤本からロングパスを受けた香西宏昭(3.5)がシュートを決めるが、第2Q残り7秒でオーストラリアがタイムアウトをとる。すると残り1秒でオーストラリアのシュートが決まり、流れがオーストラリアに傾いたまま、28-30で後半に突入した。
後半戦、オーストラリアの強いプレッシャーによりなかなか日本に流れを持ってこれず、苦しい時間が流れた。村上、藤本の得点でオーストラリアに迫るがKim Robins(3.0)をはじめとするミドルポインターの勢いを止められない。「彼の3Pはかなり効いた」と藤本が話すように、鳥海が残り約3分で3Pを放ち、流れを持ってくると、香西のシュートで51-48と3点リードで第3Qを終える。迎えた第4Q、開始早々6点連続オーストラリアに取られ、一時は苦しい展開となったが、香西のカットイン、綺麗な放物線を描いたミドルシュートによって再び流れを取り戻し、豊島のレイアップシュートが決まると会場中が今日一番の歓声に包まれた。そのまま日本はオーストラリアに対し厳しくプレッシャーをかけ、香西の得点で点差を広げ、最後は豊島のシュートで65-56でオーストラリアに勝利した。
本大会チーム最多60得点をとった香西は「全勝で大会を終えたのは初めてなので、すごく嬉しい。ホッとしている」と笑顔で語った。及川ヘッドコーチは「8月の世界選手権に向けていいスタートをきった。しっかりと自信にして次につなげたい」と語った。
*(障害による持ち点)
【結果一覧】
3位決定戦
カナダ 56 vs 49 ドイツ
決勝
日本 65 vs 56 オーストラリア
【最終結果】
1位 日本
2位 オーストラリア
3位 カナダ
4位 ドイツ
(文・峯瑞恵、写真・竹内圭)