第36回大分国際車いすマラソン大会(大分県など主催)は、10月30日に大分県庁前をスタートし大分市営陸上競技場をゴールとする国際パラリンピック委員会公認のコース(フル:42.195km、ハーフ:21.0975km)で行われ、海外18カ国65名を加え、270名が参加した。T34/T53/T54フルマラソン男子は山本浩之(福岡県)が1時間26分02秒のタイムで初優勝を果たした。日本人が優勝したのは第26回大会で笠原廣樹(大分県)以来、10年ぶりの快挙となった。山本は、40km付近で先頭に抜け出しレースを引っ張り、鈴木朋樹(千葉県)、エレンスト・ヴァンダイク(南アフリカ)の3人でトラック勝負となったが、そのまま逃げ切った。25回目のベテラン山本は「リオではいいところを見せられなかったので、嬉しい。感無量でした」と笑顔で話していた。T34/T53/T54フルマラソン女子は嘉納翼(沖縄県)が1時間44分56秒で初優勝した。フルマラソン初出場の嘉納は、「最高の結果に終わって良かった。声援が大きくて、周りに支えられたレースでした」とレースを振り返った。T52フルマラソン男子はリオパラリンピック銀メダリストの佐藤友折(岡山県)が1時間49分32秒で初優勝した。佐藤は、「しんどかったが、(沿道の)声援、テレビを通して応援してくださる方たちのおかげで優勝できてよかった」と語った。