第3回DAIHATSU日本障がい者バドミントン選手権大会は12月16、17日の2日間、シーハット大村(長崎県)で、シングルス男子7クラス、女子5クラス、ダブルス男子4クラス、女子3クラス、の計19クラスが開催された。男子WH1の長島理(LIXIL)が圧倒的な強さを見せつけ、全試合ストレート勝ちでシングルス3連覇を達成した。長島は村山浩(SMBCグリーンサービス)と組んだダブルスでも優勝し、2冠。長島は「嬉しいの一言。シングルスは(連覇の)プレッシャーがあったが、勝ててホッとした」と笑顔で語った。シングルスでは、男子SL3の藤原大輔(LINE)、女子WH2の山崎悠麻(NTT都市開発)、女子SU5+の鈴木亜弥子(七十七銀行)も3連覇を達成した。女子WH1の福家育美(SMBC日興証券)もシングルス、ダブルスの2冠。
女子SU5+シングルスで3連覇した世界ランキング1位の鈴木亜弥子。「優勝できてよかった。今年は出場した3つの国際大会で優勝できたので、来年も出場した大会は全部優勝したい」と抱負を語った。
男子SL3シングルスで3連覇した藤原大輔。「3連覇できてよかった。いつも通りのプレイができた。」
会場に駆けつけた所属先のNTT都市開発の応援団の声援を力に、女子WH2でシングルス3連覇の山崎悠麻。
アジアユースパラに出場していたため、前日にドバイから帰国したばかりで疲労が残っているにもかかわらず、男子SU5+を制した今井大湧。今年1年間を振り返り、「大幅に成長したわけではないが、安定感が増し、勝ちきれるようになった」と語った。
初出場ながら、女子WH1で準優勝の里見紗李奈。今年の5月から競技を始めたばかりだが、準々決勝で昨年覇者の小林悦子を破ると、勢いそのままに決勝に駒を進めた。決勝では福家に敗れたものの、潜在能力の高さをみせた。「目標は福家選手。来年は海外の試合にも挑戦したい」と意気込みを語った。
男子WH1_WH2のダブルスでベテランの山見誠治と組んで2位になった大濱真。「まずは強化指定選手選考会を勝ち抜き、日本代表になることが目標。」
◆優勝者一覧
◎シングルス男子
WH1 長島理
WH2 渡辺敦也
SL3 藤原大輔
SL4 竹山隆人
SU5+ (※聴覚障害を含む) 今井大湧
SS6 畠山洋平
ID7(知的障害クラス※パラバトミンではない) 中野 林太郎
◎シングルス女子
WH1 福家育美
WH2 山崎悠麻
SL3-SL4 山口裕子
SU5+ 鈴木亜弥子
ID7 石井彩矢果
◎ダブルス男子
WH1_WH2 長島理・村山浩
SL3_SL4 末永敏明・広井拓
SU5+ 正垣源・小原宏平
ID7 遠藤聖也・渡邉力
◎ダブルス女子
WH1_WH2 福家育美・小倉理恵
SU5+ 豊田まみこ・杉野明子
ID7 大村悠佳・下浦優希