旗手の岩渕幸洋、谷真海を先頭に日本選手団が笑顔で入場
8月24日、国立競技場(東京都新宿区)で東京2020パラリンピック競技大会の開会式が行われ、同大会が開幕した。新型コロナウイルス蔓延の影響で1年延期となった本大会は、開会式も無観客のもと実施された。感染対策などの理由で参加を取りやめた国もあったが、世界各国から集まった約3,400名が参加した。
日本選手団からは104名が行進に参加。卓球の岩渕幸洋と陸上競技の谷真海が旗手をつとめた。
全国から公募で集まった障害を持つパフォーマーも出演
開会式のコンセプトは、「WE HAVE WINGS(私たちには翼がある)」。逆風をも人生の力に変えていくパラアスリートたちをイメージしたテーマだ。
会場には飛行場を模した「パラ・エアポート」が投影され、片翼の飛行機を演じる車いすの少女を主人公とした物語が展開された。物語の中では、少女が様々なハンディキャップを持った人々との交流を通じて成長していく様子が描かれた。
最終走者の上地結衣、内田峻介、森崎可林の3名が一斉に聖火台に火を灯した
開会式終盤には、47都道府県とパラリンピック発祥の地であるイギリスのストーク・マンデビルから集められた火が一つとなった聖火が会場に到着。
聖火はパラリンピアンであるアルペンスキーの大日方邦子、卓球の竹内昌彦、そして本大会にも出場する競泳の成田真由美の3名によって第2走者につなげられた。
第2走者をつとめたのは医者や看護師、そして義肢装具士というパラアスリートをサポートするメンバーであった。
そして聖火は最終走者に引き継がれ、車いすテニスの上地結衣、ボッチャの内田峻介、そしてパラパワーリフティングの森崎可林の3名の手によって聖火台に灯された。
本大会では9月5日までの13日間に22競技539種目が行われ、各国から集まった4,403名の選手(うち男子2,550名、女子1,853名)が熱い戦いを繰り広げる。