12月3日〜4日、「第31回パラアイスホッケー全国クラブ選手権大会」が新ときわスケートセンター(北海道苫小牧市)で行われた。本大会は長野サンダーバーズ、東海アイスアークス、北海道ベアーズ、東京アイスバーンズ・ロスパーダ関西合同チームの4チームによるトーナメント戦で開催され、前回王者の長野サンダーバーズが本大会で連覇を果たした。
1日目の結果により行われた、長野サンダーバーズと東海アイスアークスの決勝では、前大会の優勝チームである長野サンダーバーズが圧倒的な強さを見せた。
開始4分に塩谷吉寛(DF)のループシュートで先制点を決めた長野は、その後新津和良(FW)、熊谷昌治(DF)が塩谷に続いて得点し、第1ピリオドで6点を奪取。東海は果敢に攻めの姿勢を見せるも、ゴールまでパックを運べない状況が続き苦しい展開に。そのまま長野優勢の展開が続くと思われた第2ピリオド残り1秒、東海の那須智彦(DF)のロングシュートがキーパーの脇をすり抜け、見事にゴール。迎えた最終ピリオドでは、追加点を狙う東海を長野の鉄壁の守りが阻み、東海はフロントコートにパックを回すことができない。そして試合時間残り10秒で長野のキャプテン熊谷がキーパーの頭上を超えるシュートを華麗に決め、長野の快勝で試合は幕を閉じた。
日本代表選手であり、長野サンダーバーズのキャプテンである熊谷は試合を振り返って、「少ないメンバーではあったが、優勝を逃すことはできない。連覇を狙って試合に臨んだ」と語った。今後の日本代表としての活動に関しては、「若い選手が育ってきているから、彼らを活かせる存在になりたい」とキャプテンとして心強いコメントを残した。
(文/撮影・湯谷 夏子、木林 暉)
【順位】
優勝 長野サンダーバーズ
準優勝 東海アイスアークス
第3位 東京アイスバーンズ・ロスパーダ関西合同チーム
第4位 北海道ベアーズ
■試合結果一覧
【予選】
東海アイスアークス ○3-1● 北海道ベアーズ
長野サンダーバーズ ○6-2● 東京アイスバーンズ・ロスパーダ関西合同チーム
【3位決定戦】
北海道ベアーズ ●0-8○ 東京アイスバーンズ・ロスパーダ関西合同チーム
【決勝戦】
東海アイスアークス ●1-16○ 長野サンダーバーズ
■ベストプレイヤー賞一覧
東海アイスアークス 那須智彦(DF)
北海道ベアーズ 廣瀬進(F)
長野サンダーバーズ 熊谷昌治(DF)
東京・関西合同チーム 伊藤樹(F)
東京・関西合同チーム 小林寛明(F)
北海道ベアーズ 森崎天夢(F)
長野サンダーバーズ 塩谷吉寛(DF)
東海アイスアークス 正橋幸夫(FW)